こんにちは。
今日は、社長が現場を知っておくことがなぜ大事か?ということについてお伝えしたいと思います。
「社長が現場を知っておく?当たり前だよね?」という声も聞こえてきそうですが、そうですね、当たり前だと思います。
現場を知らないと経営ができないです。
でも、この当たり前のことがちゃんとできているのか?ということを私は問いたいと思います。
私自身は、元々理学療法士やケアマネジャーの資格を持っていたため、起業してからはリハビリ特化型デイサービスで3年間、訪問看護ステーションで4年間、ケアマネジャーとして居宅介護支援事業所で1年8ヵ月(現在も現場で勤務中)、実働もしてきました。
これまで社長業をしながら現場を兼務してきて良かったと思える点は、
- 現場の苦悩が分かる
- 現場の楽しさが分かる
- 現場での問題が分かる
- 現場での問題解決の方法が分かる
といったことです。
経営のヒントは全て現場に落ちています。
現場を知らないと判断できないことも多いと思います。
「社長は社長業に専念して、現場からは離れないと社長の仕事がおろそかになる。」という考えも分かります。
私自身も、現場の仕事が多くて社長としてしなければならない仕事は現場の仕事が全て終わってからしたりもしていました。
ハードワークですね。
これも労働基準法が適用されない経営者だからできることです。
私も、社長が社長業に専念することは必要だと考えています。
ただ、「現場を離れる」というのは言葉通りに完全に現場を離れるわけではなく、「現場の仕事から手を離す」ということであって、決して「現場が分からなくなる」ということであってはならないと思っています。
実働では現場から離れていても、現場には見に行って、現場の動きを把握しておかなければなりません。
以前、現ファミリーマート顧問の澤田貴司さんが社長をされていた時、ファミリーマートのコンビニのレジ打ちなど、社長でありながら現場の仕事を定期的にされている様子がテレビで放送されていたのが非常に印象的でした。
ファミリーマートほどの大きい会社の社長がコンビニの店頭で働いているなんて、考えられませんでした。
澤田社長が現場を大切にされている気持ちが伝わってきました。
組織が大きくなってくると、各事業所の管理者から報告を受け、それに対して社長が指示を出す、といったこともあると思います。
この時に注意が必要なのが、管理者がきちんと現場の情報を上げているのか?ということです。
伝言ゲームのように、人の間に人が介されるほど、情報が正確に伝わらなくなります。
これは私も痛いほど経験があります。
管理者から聞いていた情報と、現場の従業員から聞いた情報が全く違う。
こんなことも起きます。
管理者を信用するなというわけではありませんが、毎回ではないにしろ、現場の一次情報はできるだけ社長自ら確認するのが良いと思います。
「現場の一次情報で判断する。」
これは経営にとって非常に大切なことだと思います。
また、情報だけではなく「現場の感情がわかる」ということも重要だと思います。
現場で働いている従業員の苦悩や喜びの感情がわかることで、従業員の感情に寄り添うことができます。
現場の感情がわかっている経営者は、従業員に「刺さる」言葉を使うことができると思います。
この「刺さる」って大事ですよね。
上辺だけの言葉ではなく、「刺さる言葉」をいかに使えるか?
そういった意味でも、社長が現場のことをわかっているメリットがあると思います。
私自身、いつまでも現場のことが手に取るようにわかる社長でありたいと思っています。
以上、社長が現場を知っておくことがなぜ大事か?ということについてお伝えしました。
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